2018年 09月 17日 ( 1 )

遺志



細野高原 九月

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 一昨日、遠くに住む友人から携帯に電話。
スマホの操作を間違って発信させてしまったようだ。まあわたしも先月から同様の失敗を友人には三度ほどしでかし御仁には呆れられたから、こちらから叱ることはできない。
通話を切る間際に気になっていたことを聞いてみた。
母堂の健康のことだ。
もう十年ほど前に認知症の進行ため特別養護老人ホームに入った母堂だが、数年して自らの意思を表に表すことはなくなり、昨年友人に会った際に聞くと、食事の経口摂取が難しくなってきたと言っていた。
電話の返事では半年ほど前に亡くなったとの返事。
しかし驚いたよ、と声は弾む。
見付けたものがあったのだ。母堂の生涯が残り少ないことを知った友人は家で身辺の整理をしだし、一枚のカードを見つけた。
アイバンク(献眼)の登録カードだ。
友人の父も既に他界し、母親のアイバンク登録はまったく知らされていなかったと言う。

 アイバンクから派遣されてきたのは某大学病院の医師らで、亡骸に対し敬意をもって処置を行い遺族に対しても誠意ある態度で接してもらったと話してくれた。
両眼の角膜は関西方面の二名の患者さんに提供され手術も成功し、患者さんからの喜びの手紙の内容を、医師の読む電話で友人は聞いた。
角膜提供者の数が少なく視力回復を待つ患者が多いことから、角膜は片眼ずつ二名への提供となるのだそうだ。
その後、友人は母堂と同じくアイバンクに登録したという話もしてくれた。
わたしも妻と共に献眼を考えている。


 細野高原/東伊豆町
 /α7m2



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by silvergray2 | 2018-09-17 11:46 | 世間 | Comments(2)

silvergray の ブログ第二巻目 こころの琴線に触れた光景やきょうのココロ そして 備忘録 を記します。