2018年 02月 07日
えびすでぶらり
なにしろ東京は寒波で連日最低気温は零度を下回るなか、翌日のイベントに備え、絶対に風邪はひけない身。
ヒートXXXや吸湿発熱素材のシャツを着て防寒バッチリ固めたのですが、吹き曝す風は頭に寒い。
都立写真美術館では、三つの展覧会を行っていて、目に付いた「生誕100周年ユージン・スミス写真展」と「アジェのインスピレーション」を見てきました。
ユージン・スミスの展示では入り口に大きな「楽園へのあゆみ」が貼り出されていました。
展示された写真の中では1940~50年代初めの頃の写真(モノクロ)に感心しました。
フットワークの利いたスナップのようでもかなり細部まで写し込まれていたことです。
使ったカメラは中判あたりでしょうか、ライカも使っていたようですが。
先達てBS-TBSでしょうか、写真家桑原史成さんが行動記録した「水俣」を見ました。
ユージン・スミスの「水俣」は有名で、わたしがこの方の名を知ったのも「水俣」からでした。
TVの話に戻ると、水俣の地域では思いのほかこのスミスの評判が宜しくない。
ポーズをつけさせたのだという。その間、風呂の中で時間を拘束された患者家族の写真家への憤りは消えず、また桑原さん自信の写真も許可なく公然とデモ等で使われ、患者家族の意思を無視された軋轢は今も残る。
番組はそんな水俣で胎児性水俣病患者の還暦を祝いたいと思う桑原さんの活動を紹介するものでした。
写真は真実に非ず。写真を少し齧るようになると分かるのですが、そうでない日本人は漢字から受ける解釈が先に知識として入るので、「真実を写すもの」として理解してしまう。
まっ、以前のわたしもそうでしたから分かるのですが、そうなると写真は危険性を孕むものとなりますね。
写真はカメラを持つ人の意思が反映されます。
(会場入り口の大ポスターはカメラO.Kです。)
東京から戻り5日後、インフルエンザ発症です。
マスクもせず、うろついていてはイケませんね。(m。_ _)/
恵比寿ガーデンプレイス(1/26)/NEX-6
by silvergray2
| 2018-02-07 12:00
| 世間