2017年 09月 23日
海に向かい建つ 落居 其の三
伊浜寄りの民家の外れに車を停め、舗装された平らなその道路を伊浜の方向に50Mも歩くと、花卉栽培のハウスが見えて来たがその先は土砂崩れで道は無い。廃道だ。
西の伊浜に繋がっていた道と思うが40数年前の地震で崩れたままなのだろう。
崖に目をやると海に下ると思われる径があった。
かなりの急傾斜でつづら折りに曲がり崖に密集した竹藪に消えていく。
コンクリートで固められてはいるが、単に滑り止めの粗末な舗装で、手摺さえ心もとなく歩くのは厄介で危険だ。
ロープを垂らしロッククライミングよろしく磯釣りに興じる釣り好きもいる昨今、連中が作った径かと合点したのだが、、、。
伊浜への廃道を少し歩み振り返ると、崖の途中に石塔数丁の墓地が見えてきた。その危険な径がどうもその小さな墓地に繋がっているらしい。
わたしにはその径を下る度胸は無かった。
by silvergray2
| 2017-09-23 17:29
| 世間